最近、子供が寝た後、夜の自由タイム。
映画を見るのにハマってます。
もともと映画が好きだったけど、育児に追われて映画を見る余裕もなく…
ようやく子供たちが大きくなってきて自分の好きなことを楽しむ時間がうまく確保できるようになってきました^^
暇さえあれば映画を見て違う世界にトリップしてます。
そしてせっかくなので、観た映画を記録するためにブログに残していこうと思います。
完全に個人的なネタバレ含む感想や考察をツラツラ書く記録ですので、ゆるーーい気持ちで読んでくださいね。
今回はデンマーク映画『偽りなき者』をU-NEXTで視聴。
いや~
こんなに考えさせられる映画だったとは!ぜひ夜の静かな時間。ゆっくりと落ち着いた気持ちで見てほしい映画です。
オススメ度★★★★★
偽りなき者/あらすじ・概要
【あらすじ】
離婚と失業の試練を乗り越え穏やかな日常を取り戻した幼稚園教諭のルーカス。
そんな彼がある日、親友テオの娘クララの作り話が元で変質者の烙印を押されてしまう。
あるのはクララの証言のみ。
無実を証明できる手立ては何もない。
町の住人たちはおろか、唯一無二の親友だと信じて疑わなかったテオまでもが幼いクララの言葉を疑いなく信じこみ、身の潔白を証明しようとするルーカスの声に耳を貸そうとしない。噂はあっという間に町中に広がり、仕事も親友も、信用もすべてを失ったルーカスは小さな町で孤立してしまう。
ルーカスに向けられる憎悪と敵意がますますエスカレートし、一人息子のマルクスまで気概が及ぶ事態に心痛めながらも、ひたすら耐え続ける生活を余儀なくされるルーカス。クリスマスイブがやってきた。追い詰められたルーカスはあるい決意を胸に、テオや町の住人たちが集う教会へと向かった。
【キャスト】
- ルーカス/マッツ・ミケルセン
- テオ/トマス・ボー・ラーセン
- クララ/アニカ・ヴィタコプ
【公開】2012年
偽りなきもの/感想(ネタばれあり)
こうやってルーカスのように無実の罪にもかかわらず、周囲の人たちがどんど離れていき、いじめのように世間から切り離されていく・・・
誰もが陥る恐れがあるからこそ、いったいこの映画ではルーカスがどうなっていくのか。見てみたいと思い興味本位で見始めました。
そしたら、重かった…。
とってもとっても重く、そしてリアルでした。
子供のウソの言葉で一瞬にして人生が一変してしまったルーカスの立場も、ルーカスに不信感を募らせる村人たちの立場も
どっちにも立つ可能性がある身近な問題だからこそリアルで
色々な立場の人の気持ちがグルグル自分の中で入れ替わる感覚で見ていました。
もしルーカスの立場だったら、あそこまで高潔に身の潔白を信念を曲げずに訴え続けたかな。(村を去る選択肢もあったのに)
スーパーに買い物に来たルーカスを追い返そうとした店員に、ルーカスは『買う権利がある』と言い、殴られても、けがをしても再びスーパーに戻り、買うことをあきらめない姿
クリスマスイブの日の教会で、村人たちが集まる場所に出向き、神の前で身の潔白を訴えたルーカスの姿も
彼の『偽りなき者』としての主張に心揺さぶられました。
また一方で、
もしルーカスでなく、性的虐待を訴えたクララの親だったら?
同じ幼稚園に通う子供をもつ親だったら…
私も偏見の目でルーカスを見てしまったかもしれない。証拠や根拠を探る前に、人から人へと広まる噂を信じてしまったかもしれない(そう思うこと自体怖かった)。
この『偽りなき者』には犯罪者のような悪人がいないのも特徴的です。
みんなが、性的虐待をしたルーカスという思い込みによって正義をふりかざし、ルーカスを疎外し追い詰めていくのだけど
決して悪気があるわけではないんですよね。だって彼らの目にうつるルーカスは性的虐待をした犯罪者そのものなんだもの。
はぁーーーーー。思い込みは怖い。偏った一方的な視点は怖い。
私たちの身近にも内容は違えど、ひとつの失敗や過ち(その真実がわからなくても)を責めてとことん追い詰める。
そういう風潮は現代の日本でもあるあるですよね。
対象の人の精神面苦痛なんて一切無視!というほど過激なものも多く、もはや社会問題といっていいほどあちらこちらで蔓延しているのではないでしょうか。
うわべだけで、判断してはいけないし
知ったかぶりで周囲と同調し批判をするのも絶対に違う。
ちゃんと自分の目で物事を見つめられる視点を忘れずに持っていなくちゃ
とハッとさせられた映画でした。
最後の方のシーンで、テオがようやくルーカスはなにもしていなかったことを悟り和解するところがあるけれど
テオがルーカスにどうやって謝り、村人たちにはどう伝えたのかという場面がなかったので気になってしまいました。(そこまで知りたかったな)
そしてラストは、その出来事から1年後に息子マルクスが大人になった祝賀会に村人たちが集まり何事もなかったかのようにみんな笑顔で祝う。
それもそれで怖かった…。あんなにひどい態度をルーカスとマルクスにとっていたのに、手のひら返しでみんながにこやかなんだもの。
でもこのシーンが、“普通の人が加害者にも被害者にもなる”ということを表しているのかな…とも思いました。
最後の最後、猟をしに外へ出かけた際にルーカスは何者かに発砲されて(当たっていない)終わります。
もしかしたらそれはルーカスのまぼろしで、突如として悪人でない普通の善人が…疑惑の的になり打ちのめされることがある…その身近な恐ろしさを表現したのかな?と感じました。
重いけど、苦しくなるけど
見てよかったです。簡単にズレてしまいがちな思考を正しく戻してくれる映画でした。
子供が中~高校生になったら見せたいなと思いました。
『偽りなき者』がみられる動画配信サービスまとめ
偽りなき者がみられるどうが配信サービスをまとめました!※一部変更する可能性があります。
メジャーな動画配信サイトの多くで視聴可能です。
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ということで!今回は『偽りなき者』の映画レビューでした。
お付き合いありがとうございます^^
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