1歳にもなると、いっきに子供の行動範囲は広がります。
できるようになることも増え、目がますます離せなくなる年ごろですよね。
ふと目を離した瞬間に大けがにつながることもあります。
そう。
そのふとした瞬間がとても危険なんです。
これは私とパパのふとした隙に起こってしまった
「1歳児だった弟くんの階段落下事件簿」です。
階段から落ちてからの病院受診から経過までを振り返ってみました。
できれば…こうなる前に、こんなこともあるんだぁと見てもらえて、ケガの防止に努めてもらえたら幸いです。
注意:痛そうな流血写真は出てこないので安心してお読みください。
その日は突然に・・・
1歳児が階段から落ちた!!流血に大慌てでとった行動
我が家の弟くんにとっては、お兄さんという自分より一歩先をゆく存在がいたので何でもマネっこです。
そんなある日のこと、私が目を離したすきにお兄さんの後を追って階段を上っていたのです!!
2階にはパパがいたので、追いかけて二人で行こうとしたみたい。
最初に気づいたのはパパ。
パパはすぐに危ないと思い弟くんのもとへ行こうとしましたが、
弟くん的には
「パパがくる~にげろ~!」
という気持ちで、階段についていた手を放して立ち上がったのです。
その時、ふらっとバランスを崩し、階段から2回転して転げ落ちました。
ドタドタッ!!!!!っという大きな音を聞いて、気づいた私。
すぐ階段にかけつけました。
弟くんは、痛いのとびっくりしたので泣く前の「引き」が強く、それから火がついたように大声で泣きました。
私はすぐに弟くんを抱えケガの確認。
すると、右まぶたの上がパックリ切れて、血がダラダラ流血。
もうパニック(涙)
ものすごく焦りました!
穏やかな休日が一変です。
まずは、傷口の血をおさえるために清潔なタオル・・・とそこまで考えている余裕はなく、その辺にあったティッシュで傷口をやさしくおさえました。
休日だったのですが救急センターではなく、以前にも時間外で受診した外科のある総合病院が近くにあったので、まずそこに電話をしてすぐに受診できるか問い合わせました。
休日当番医をネットで探すことなく、パッと病院が思いついてすぐに電話できたことはナイス判断だったと思います。
こういう時にのために、病院の番号をひかえておくってすごく大切ですね。
すぐに診てもらえるとのことで、家族総出で病院へ向かいます。
お兄さんもこの時ばかりは、心配した様子でついてきてくれました。
電話口で看護師さんから聞かれたこと
・泣いているかどうか
・傷や打撲の箇所
・傷の場所、傷の幅と状態、出血の量
・吐いたりしていないか
・けいれんは起こしていないか
・目の動きはいつも通りか
・病院へは何分でこれるか
これらについて聞かれました。
これは、頭を打った時に深刻な症状がでていないかのチェック項目ともいえます。
子供が頭を打った時、これらの症状がないか確認できるように頭に入れておくといいでしょう。
弟くんは、まぶた上に傷を負ったものの幸いそのほかの症状はあてはまりませんでした。
看護師さんは落ちついて聞いてくれて、傷口を清潔なタオルでおさえてすぐ病院へくるように案内してくださいました。
病院で先生に聞かれたこと・パックリ切れた傷の処置方法
先生には、落ちた時の状況を詳しく聞かれました。
- 何段目からどのような向きで落ちたのか
- 体のどの部分を打ったか
- 落ちてすぐ子どもの反応はどうだったか
そしてまぶた上の傷口のほかに、おなかや足に打撲はないか確認されます。
このように詳しい状況や他の傷の有無を確認するのは、児童虐待の観点もあるのだろうと思います。
ソファから落ちて頭に大きなたんこぶをつくったときも、違う先生でしたがこのようにすみずみ確認されました。
まぶた上の傷は、1cmちょっとの幅の切り傷でパックリと切れているものの縫う必要はなく、テープで傷口を固定する処置になりました。
正直、縫うことになったらどうしよう、痛いんじゃないか・・・と心配していたのでホッとしました。
処置の台に寝かせられ、看護師さん数人に体を押さえつけられながらの処置。
あぁかわいそう・・・
もっとちゃんと見ていれば。と自責の念にかられます。
傷口にステリテープで固定するように貼ります。
※ステリテープとはこのようなものです。
出典:八重洲形成外科・美容皮膚科
が・・・研修医さん、慣れていないようでなかなか上手く貼れない(汗)
だ・・だいじょうぶかよぉ。
と内心思いつつ、10分ほどで処置を終えました。
子供が頭を打った時。気をつけて見るべき3つのこと
先生には、自宅に帰ってからも24時間は子供の様子に変化がないか十分に観察すること。そして、3カ月位までは症状がでてくる場合もまれにあるので気をつけて子供をみるようにと言われました。
特に気をつけるべき症状はこの3つ。
- 吐き気や嘔吐を繰りかえす
- 機嫌が悪くよく泣く
- けいれんを起こす
この他にも、いつもと違う症状がみられた場合は再度受診するようにと言われました。
CTで検査すれば頭の中の状態を確認できますが、CTは被爆の影響もあることから安易に小さな子供へは行わないようです。
ただ脳内出血や脳震盪など起こしている場合もあるので、これらの症状には気をつけておかなければいけません。
縫わない処置は傷跡が残る?傷口の経過は?
縫わずにテープで処置できてよかったと思う一方、
実家の母親には
「縫ってもらったほうが傷口がしっかりふさがって傷跡になりにくいんじゃないの?」
と言われました。
たしかに、傷跡をのことを考えると縫うという方法もあったのかなと素人ながらに思います。
弟くんに対応してくださった先生は、研修医の方で傷口の処置に慣れていない感じがしたので多少不安が残っていました。
実際、傷口の固定テープは翌日あっという間に外れてしまい・・。今度は近所の小児外科のある病院へ行ってみることにしました。
そこの小児外科の先生は、傷をみるなり
「傷口が浅いし、切り口がピタッと閉じているので縫う必要はない」と言い、再度ステアテープを貼りなおしてくれました。
ステアテープがはがれるようなら、カットバンなどで代用しても大丈夫とのこと。
縫う必要がある傷は、何もしない状態だとパカッと開いてしまう傷の場合だそうです。
弟くんの傷は、テープを固定していない状態でもピタッと傷が閉じていたので縫う必要がないとの判断でした。
また、傷口も縫ったからキレイに治るというわけではないとも言っていました。
縫う必要性がないのに縫ってしまっては、かえって縫い跡が残る場合もあるそうです。
それから、10ヵ月ほど経過した現在。
まだ傷跡はのこっています。
病院を受診した際、まぶたの上の傷は多少傷跡として残る可能性があることを言われていました。
気になる場合は形成外科に相談してくださいともいわれました。
まぁ男の子だし、形成外科に相談するまででもないかな~と今のところ思って経過をみています。
階段落下を防ぐため、自宅でできる対策
このケガの後、我が家は二度とこのようなケガを起こすまいとこのような対策をとっています。
・階段の1階部分の入口、2階部分の階段前の廊下の2か所にゲートをつける・・上も下も万全にガード!
・階段上や階段のある廊下は電気を消しておく・・子供がひとりで行かないように暗くしておく
・2階におもちゃをおかず、遊ばせない・・寝る以外は常に1階で過ごす
・家の中で靴下は脱ぐ・・滑り防止
・遊びスペースは家事をする近くにつくる・・死角を作らず子供に目配りできるようにする
利用しているゲートです。シンプルなデザインで主張しすぎず、気に入っています。開閉もスムーズですが、しっかりロックできます。0~2歳の子どもであれば、一人で開けるのは難しいと思います。
上記の対策をしていても、子供は普段と違う行動をとることもありますし、過信は禁物です。
子供がケガをしないよう気をつけながら、家事もこなす・・・ママってほんとハイパーな技の持ち主です。
時に隙ができることはあるけれど、本当にママはすごいなって思います。自分も褒める(笑)
子供のケガを最小限に留めるために備えておくこと
小さな子供のケガって本当に、慌てますよね。
階段から落ちる以外にも、小さな子どもがケガする要因は生活のあらゆる場面に転がっています。
あらかじめケガを防止できたら最高だけど、そうもいかないのが現実。
もし病院へ行くべきか迷ったときは小児救急電話相談へ電話しましょう。
小児救急電話相談 ♯8000
※利用時間は地域によって異なるので、リンクから飛んで厚生労働省のサイトを確認してみてください。
私も別件で子供が頭を打った時に相談したことがありますが、症状がなくても頭を打った時は念のため病院を受診することを進められました。
また、予め万が一ケガが起きた時に備えておくことが大切です。
- かかりつけの病院はどこですか?
緊急時にすぐ行けるよう、内科・外科それぞれのかかりつけを決めておきましょう。 - 休日当番医もしくは休日・夜間対応の小児科はどこですか?
受付時間帯と連絡先をメモして目の付くところに貼っておきましょう。
私も、これはピシッと決めて我が家の共通連絡ボードに貼っています。
ママが不在の時は、パパやばぁばがすぐ対応できるようにしておくと安心です。