この夏、我が家の兄さんが溶連菌に感染しました。
もともと兄さんは3歳ピークのアトピー性皮膚炎もち。
5歳の現在は、食生活の改善などでアトピーもだいぶ落ち着き、気になる症状といえば乾燥肌くらいでしたが。
それでもアトピー持ちで肌が弱いせいか、手足口病も溶連菌も皮膚の状態がかなり悪化してしまいました。
ここでは、アトピー持ちの子供が溶連菌になったとき
- どんな症状がでたのか(写真あり)
- おうちでできる手当
- 皮膚の治癒までの経過
を中心に、医師や薬剤師さんから教えてもらったことを踏まえてまとめていきます。
アトピーや肌よわさんのお子さんをもつママの参考になれば幸いです!
アトピーの子供が溶連菌感染!初期症状から受診まで
口の周りが赤くただれてきた!
ある日突然、兄さんの口の周りが少し赤くただれてきました。
発疹ではなく、何かに反応してかぶれてしまったしまったような赤みです。(とろろを食べて口の周りが赤くなってしまったような感じ)
何か変なもの食べたかな?
何か触ったかな?
と考えましたが思い当たらず…。
そこまでひどくはなかったので、アロエ軟膏を塗って様子を見ることに。
その間も兄さんはいつも通りの食欲で元気いっぱいだったのであまり心配していませんでした。
翌日、お腹→腕と蕁麻疹のような湿疹が広がる。・
翌朝、口の周りのただれは治るどころか少し広がっているような状況に。
そしてお昼過ぎたころには、口のただれにプツプツと小さな発疹ができて、
黄色い膿がでてきました。

さらに、お腹をみてみてると、蕁麻疹のような小刻みに膨らんだ発疹が広がって痒みがあるとのこと。
手はこのような状態でした。
これは早く先生に診てもらおう!ということで病院へ行きました。
どんどん悪化していく皮膚の発疹
病院で診察待ちしている間に、今度は二の腕や耳に発疹が広がってきました。
耳は切れて汁がでてきている…。
またお腹の発疹も先ほどよりも赤みを帯びて熱をもってきています,
ただ、体温は平熱で皮膚症状だけが悪化していきました。



溶連菌の検査で陽性反応!
先生に診てもらったところ
「これは可哀想だなぁ」と言われ皮膚の状態を確認。
「もしかしたら溶連菌かもしれない」とのことで
のどを綿棒でぐりっとする検査をしました。
10分後「溶連菌陽性」に反応!
兄さんのどんどん広がる湿疹は「溶連菌」によるものだったのです。
溶連菌は知っていましたが、まさか蕁麻疹のような湿疹が体に広がっていき、部位によっては膿がでることもあるとは。。想定外でした。
でも原因がわかってほっとしました。
アトピーや肌弱な子供が溶連菌にかかると(医師談)
先生いわく、アトピー持ちや肌が弱い子が溶連菌にかかると、発熱の症状はあまりでないかわりに、皮膚に強く症状がでやすいとのこと。
また、手足口病でも同じように発疹がひどい場合が多いそうです。
【一般的な溶連菌の特徴】
- 発熱
- 喉の痛み
- 体・手足の赤く小さな発疹
- 舌にブツブツした発疹(イチゴ舌)
- 咳や鼻水はでない
アトピー持ちで肌が弱い兄さんの場合は
発熱は発疹が広がった後38度でましたが翌朝には下がり、のどの痛みや舌のブツブツはみられず。
溶連菌になったら、喉が炎症起こしているから刺激の強いものは避けたほうがいい、と聞きますがその心配は無用でした。
その代わり、兄さんは猩紅熱といって赤い細かい発疹が広がり、口の周りや耳たぶに皮膚の化膿症状がでました。
口の周りや耳がジクジクしている姿は痛々しかったです。
溶連菌で処方された薬
- ワイドシリン細粒20%(10日分)抗生剤
- カルボステインDS50%・デルギンGドライシロップ0.1%(5日分)かゆみを抑える
- アクアチムクリーム/化膿している部分用
- レスタミンコーワクリーム1%/かゆみ止め
抗生剤はウィルス(風邪)には効かない薬ですが、溶連菌は細菌性の感染症なので抗生剤が有効です。
途中で服用を中断すると、抗生剤に耐性ができてしまい抗生剤が効かなくなる可能性もあるので必ず処方された日数分飲み切ることが大切です。
普通の風邪なのに抗生剤をすぐ処方する先生も中にはいますが、その時は本当に必要か聞いてみたほうがいいと思います。
抗生剤の使い過ぎによる薬剤耐性が世界的な問題になっているからです。
この問題に関しては厚生労働省も対策にのりだしています。
兄さんの場合は、皮膚のかゆみや化膿もひどかったので2種類の塗り薬も処方してもらいました。どちらもステロイドは含まれていません。
おうちでできる、かゆみを抑える手当(薬剤師談)
薬剤師さんに、かゆみを抑えるためにできる手当を教えて頂きました。
- かゆみが強いときは湯船に浸かるのを避けシャワーですませる
- 保冷剤で痒みの強い部分を冷やす
- しっかり泡立てた泡だけで患部を洗い雑菌を落とす(洗剤ネットを使ってあわあわにして、手でさすらず泡でさする感じです。ガーゼやスポンジは皮膚に摩擦をおこして再生した皮を剥がしてしまうのでNGだそうです)
保冷剤を薄手のタオルで包んで使うのもありですが
氷のうは、何も包まなくても冷たくなりすぎず
患部にピタッと密着させて冷やすことができるので、とても便利です!
100均や3COINSでも売られているのでよかったら見てみてくださいね!
アトピー持ちの溶連菌体験。まとめ
診察するまでは、どんどん広がっていく発疹に異常さを感じとても心配しました。
きちんと診断されて原因がわかったのでひと安心です。
手足口病に兄弟で同時期になったとき、
兄さんは大きな発疹がいくつもできてひどかったのですが、肌が強い弟は発疹の広がりも少なく、軽い発疹だけでした。
アトピーの症状は改善してきているとはいえ、兄さんはやはり肌が弱いのだなぁと今回の溶連菌でも痛感させられました。
食生活を気を付けながら、少しずつでも皮膚を強くしてあげたいなぁと思います。
みなさんのお子さんもどうかお大事に…!
溶連菌感染の症状や皮膚の状況は個人差も大きいので、こちらは参考までに読んでいただき、病院でしっかりと診断されて下さいね。
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