我が家の兄さん、現在4歳と10ヵ月。もうすぐ5歳になるというところ。
普段は、今もなおアンパンマンが好きで戦闘系にはあまり興味を示さず。
はながっぱやおしりたんていなんかも観ます。
そんな兄さんと一緒に、ジブリ作品「千と千尋の神隠し」を観ました。
ジブリの作品をみせるのは今回が初めて。
ほんとは、「となりのトトロ」あたりがいいかなぁ~と思ったのですが、ちょうど昔録画してあったものがあったので☆
ちなみに、2歳半の弟くんも一緒です。
上映時間は少し長めの2時間と4分あります。
なかなか、4歳児にとっては長編作品。
飽きずにみられるかいなや。
兄さんの反応とともに、振り返ってみます。
4歳×千と千尋/お父さん、お母さんが豚になっちゃった!その世界観に引き込まれる
千と千尋の神隠しの前半、千尋家族は知らない土地に迷い込み、お父さんお母さんが誰もいないレストランで料理を食べるシーンがありますよね。
その後、お父さんとお母さんは豚に変身してしまうというある意味衝撃的なシーン。
と少々怖がっていますが、ここで一気に引き込まれたようです。
怖い気持ちもあり、でも観たい・・という気持ちでドキドキしながら
じーーーっと集中して見入っていきました。
4歳×千と千尋/不思議?な登場人物が、子どもの興味をそそる
そして、集中して見入っているのには、もうひとつ大きな理由があります。
それは個性豊かな登場人物の存在です。
まっくろくろすけや、かまじぃ、湯ばーばに巨大な赤ちゃん坊・・・。
人間のようで人間ではない姿のキャラクターが色々と登場してきます。
これが、4歳児の兄さんは気になって、目が離せない状態に。
人間じゃない世界観が、子どもにとって新鮮であり不思議であり、おもしろいのかな^^
それに、千と千尋にでてくるキャラクターは、大人が見てもおもしろいですしね。
子どもが集中してみてしまう気持ちもすごくわかります。
実際にいたら、怖いけどw
4歳×千と千尋/湯ばーばとカオナシが怖い!!
うん、怖い。笑
湯ばーばは、発している言葉も怖いし威圧感と迫力満点のキャラクター。観ていてドキドキしていました。
そしてカオナシ。
カオナシ、中盤からお店の人たちを食べたりするもんだから、これは怖い!!
このシーンの時に、私が近くにいないと、「ママ怖いからきてー」と呼ばれますw
兄さんは、観ていて泣いてしまうことはなかったですが、怖いのが苦手な子の場合、ここで泣いちゃう子もいるのかも・・??
一方、怖がる兄さんをよそに2歳児の弟くんは、平然と見てました。笑
4歳×千と千尋/お父さんお母さんに会えない千尋がかわいそう・・と感情移入
お父さんとお母さんを豚にされてしまい、会えなくなった千尋。
ハクが差し出したおにぎりを千尋が泣きながら食べるシーンがあります。
それをじーーーーーーっと観る兄さん。
このシーンが兄さんの中でジーンときたのか、しきりに「千尋かわいそうだね」「パパとママに会えるといいね・・!!」
と言っていました。
自分もパパとママと離れ離れになったら悲しいから、会えなくなった千尋がかわいそう。という千尋に同情する兄さん。
そういう感情移入ができるようになったんだなぁと、私は心の成長を感じてなんだか嬉しくなりました。
4歳×千と千尋/子どもの疑問。なぜ湯ばーばと銭ばーばは同じ顔なの?
疑問だったようです。
ここが初めは理解不能だった様子。
兄さんの身近で双子のお友達がいなかったので、双子という存在もいまいちわかっていない兄さん。
銭ばーばは、怖くなくてやさしい!という性格の違いで湯ばーばとは違う存在だと理解したようです。
4歳×千と千尋/千尋、お父さんとお母さんに会えるといいな・・!!
後半は、ひたすらこのことを気にしながら観ていました。
「会えるといいな」「会えるのかなぁ」
そんな言葉を発しながら、飽きもせずに見続ける兄さん。(弟くんも、思いのほか集中して観てました)
最後の最後、お父さんとお母さんに会えた千尋をみて何度も「よかったね、会えて。」と言っていました。
会えるか不安だったので、無事あえてホッとしたようでした。
もう思いっきり、千と千尋の神隠しの中に気持ちが入り込んでいましたよ^^
4歳×千と千尋/124分、終始飽きずにみれた理由は?
最初から最後の124分間、一度も飽きることなく見続けることができました。
これには予想外。
なぜ、4歳児がこんなに引きつけられたのかな?と考えるに
- 登場する個性豊かなキャラクター
- 気の抜けないストーリー(巨大赤ちゃん坊が泣いたり、カオナシが荒れたり、オクレ様が登場したり・・)
- お父さんとお母さんに会えるかどうか心配
これらが大きな要因だろうと思います。
ちょっと難しそうと思いきや、ストーリーはシンプルなので内容も、大まかに理解はできていると思います。
好みの違いはあると思いますが、4歳~の子どもでも楽しく観れるかもしれません☆
4歳児が千と千尋の神隠しにドハマり。夏休み、週に2回はみてます
そして、なんとドハマりしてしまった兄さん。
2時間も集中して観てくれるので、夕ご飯の支度中に観てもらえるとかなり助かる(嬉)
ついでに弟まるも、集中して観てくれてます。
兄さんに付き合わされてるとはいえ、見れば見るほどキャラクターに親しみが沸いてくれるようで、2歳児なりに指さしていろいろ教えてくれるようになりました。
そして
しまいには、図書館で「千と千尋の神隠し」の絵本も借りてきました。
夜寝る前に読み聞かせていますが、自分でもよく開いて読んでいます。
そんなに好きなのか・・。
アンパンマン以外で、ここまでドハマりしたアニメは初めてで。
ハマったからには、どっぷりこの世界観を堪能してもらいたいなぁと母は思います。
私自身、ジブリ作品の素敵な世界観と創造性豊かな内容が大好きなので、となりのトトロなんかも観せようかな☆と考え中。
ちなみに・・魔女の宅急便も見せましたが、こちらは最初に30分で飽きてしまいました。
個性豊かなキャラクターで楽しめる千と千尋の神隠しが一番のようです^^。
余談・・カオナシの正体は?存在が気になる
子どもと一緒に観ていて、カオナシとは一体なんなのか?が大人目線では気になりました。
どんな意味があるのかな・・と。
そこでネットで調べたところ、カオナシは「現代の若者」を象徴しているとの説が。
カオナシは、自分の居場所がなく居場所を求め続ける。周りとコミュニケーションがうまくとれず、発する言葉は「ア・・」とか「ウ・・」
そして、周りに手当たり次第砂金を差し伸べ、自分に心を引き寄せようとするのが、結局みんな砂金がお目当てでカオナシに興味をもつわけではないという寂しい心情。
そんな姿が、現代の若者と重なっているのでは、という見方。
そういわれると、カオナシのように自分の居場所を見つけられない人って多いのかもしれないなぁ・・と少し考えさせられてしまいました。
宮崎駿監督は、映画の中にそんな社会の風潮を表現したのかもしれませんね。
とはいえ、最後に銭ばーばのもとを訪れたカオナシは、銭ばーばに「おまえはここにいな。わたしの手助けをしておくれ」と言われ、ようやく自分の居場所を見つけることができました。
よかったとよかった。
大人になって、久々にジブリを観た私自身も、なんだか新鮮な視点で観られて楽しんでします^^
雨の日や、暑くてもう外は無理ー!!という夏休み、ジブリ作品を子どもとゆっくり観るという過ごし方も、いいかもしれません。
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