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こんな事件が起こった我が家。
およそ90日間の入院を終えて現在は退院しています。
結核菌は体内から消え、普通の生活を送れるまでに回復しました。(治療のため結核薬は服用しています。)
結核は、人から人へ感染する病気であり、エイズ・マラリアと並ぶ世界3大感染症のひとつです。
そのため、何より心配なのが毎日密に接していた子どもたちへの感染。
私が結核と診断されてからの、子供たちの検診のこと・予防薬の服用についてお話したいと思います。
ママが結核!子供たちへの感染に注意が必要
結核は、外よりも密室の空間で感染しやすいと言われています。
結核の症状の特徴である咳から結核菌が空気中に舞い、それらを吸うことで感染することが考えられそうです。
同じ空間に何時間も一緒にいる子供たち。特に我が家の場合は2歳4歳の幼い子供のため、抱っこすることも多く密接にかかわっている状況です。
結核に感染すると、住んでいる地域の保健師さんと連携して治療を進めたり、感染拡大を防ぐための指導を受けることになるのですが、
担当の保健師さんからも、我が家の子供たちの感染を一番に心配されました。
特に未就学の幼い子供は結核に感染すると重症化しやすいそうです。
と病室から願わずにはいられませんでした。
一般的な結核接触者検診について
結核と診断されると、日頃接触していた人を対象に接触者検診が行われます。
診断からおよそ3か月前までさかのぼって、どのような場所で、誰とどのくらいの時間会ったかを保健師さんに聞かれます。それをもとに、接触者検診の対象者を決めていくそうです。
【私の場合】接触者検診の対象者
- 家族(子ども・旦那・母・兄弟)
- 友達
- 保育園の先生・園児
- 勤務先の方々
結構な規模の接触者検診となり、とても心苦しく感じました。検査の結果がでるまで、心配でたまらなかったです。
接触者を対象に行う一般的な検査項目は以下の通りです。
検査 | 内容 |
---|---|
QFT検査 | 採血より結核菌の感染の可能性を調べます。 |
ツベルクリン反応検査 | 結核菌の感染の可能性を調べます。 |
胸部X線検査 | 結核を発病したかを調べます。 |
たん検査 | 結核を発病したかを調べます。 |
※これら全てを検査するわけではなく、年齢や接触量などにより、必要な検査を行います。(医師の判断によります)
検査後の結果でその後の対応が決まります
検査の結果 | 対応 |
---|---|
QFTやツベルクリン反応で感染が疑われた場合 | 発病を抑えるため服薬の対象になる場合がある。 |
胸部X線で発病が確認された場合 | 結核治療が必要となる。早い段階であれば、通院のみで治療が可能。 |
また、検査終了後も、結核の症状である咳や痰、微熱など風邪の症状がある場合は早めの医療機関への受診を促されます。
子供たちへの接触者検診。その内容と検診の経過
子供たちは、感染の可能性が高いと判断されたため、いち早く(私が診断されてからおよそ3週間後)接触者検診が行われました。
また、結核菌はゆっくりと時間をかけて増殖するため、3か月後も接触者検診を行い計2回の検査を受けました。※すべての検査対象者が2回検査するわけではありません。
- QFT検査
- 胸部X線検査
- CT検査
医師の判断で胸部CT検査も行いました。
正直・・・子供たちはまだ幼いので被ばくが心配のCTは受けさせたくなかったのですが、より詳しく感染していないかを確認するため検査しました。
そして3か月後。
- ツベルクリン反応検査
- 胸部X線検査
両方の検査とも、子供たちへの感染は確認されませんでした。(今回の結核による感染者もいませんでした)
検査で注射をされ、号泣だった子供たち。
私が感染したばっかりに・・申し訳ない気持ちでいっぱいです。
子供たちが結核予防のため服用している薬
初期の検査段階で、子供たちが結核に感染している可能性は極めて低いという結果がでたのですが、私の結核菌の排菌量が非常に多く、子供たちが幼いという医師の判断のもと。万が一に備えて結核の予防薬の服用をしています。
- イスコチン
- アデロキザール(ビタミン剤)
※イスコチンの服用は体内のビタミン6が欠乏する恐れがあるためビタミン剤も一緒に服用しています。
イスコチン服用は、副作用で肝機能の低下がみられる場合があるそうで、1か月に1度血液検査をして肝機能が低下していないかを確認しながら服用ています。
この服用についても、私的には複雑な心境です・・。
というのも、結核の薬は強いといわれており、副作用がある場合もあります。
子供たちは副作用がなく飲めているのですが・・強い薬を長期間(3か月~)飲ませるのが心苦しいのです。
検査で感染はしていないという結果がでたので(もしかしたら体内に結核菌を取り込んで発病せずに眠っている場合もある)、薬の服用が必要なのだろうか・・という思いもありました。
しかし、医師の判断ですし、もし数年後発病してしまったらそれこそ大変なことになるので、仕方ないのかもしれません。
子供たちは、飲みやすいようにハチミツと混ぜて飲ませています。
結核と子供・・まとめ
結核は、感染した人10人中1~2人が発病するといわており、簡単に発病する病気ではありません。
結核に感染しても、免疫の力で撃退することがほとんどで、結核菌が体内で眠ったまま一生を終える人のほうが多いそうです。
ただ、疲れていたり免疫が下がった時、ガンや糖尿病を患ったときに発病しやすいそうです。
子供たちは、検査の結果感染している可能性は極めて低く、さらに念のため結核予防の薬まで服用しています。
しかし、これからの長い人生の中で発病しないとも言い切れないので、規則正しい生活(食事と睡眠)を大切に今のうちから強い体を作ってあげなければ・・と責任を感じています。
もちろん子供や家族だけでなく自分の健康もしっかり守っていきます。(もう病気はこりごりです)