あなたは、毎日食べる食事にておいて農薬をどのくらい気にかけていますか?
農薬がどのくらい使われて、どのくらい付着しているのか・・
目で確かめることは難しいため、なんとなく緩く捉えている部分もあるかもしれません。
でもそうはいっても、「農薬」という言葉を聞いて安心感、安全性は感じませんよね。
ここで知ってほしいのは、農薬が子供の脳に悪影響を及ぼしている、ということが明らかになってきており、それを指摘する専門家もいるという事実。
まだまだ成長過程にある小さな体に確実に農薬が蓄積されているとしたら・・
目でみて確認できないものだからこそ、
私達は農薬がどういうものなのかを知り、生活の中でできる対策を考えなくてはいけない、と感じます。
今回は、そんな農薬のリスク、農薬から子供・家族を守る対策などについてまとめました。
https://fuuuko.com/strawberry-and-pesticides
農薬は食べ物だけじゃない。農薬と私たちの暮らしは密な関係。
農薬が体内へ入る主な経路
野菜や果物に残留した農薬を食べ物とともに口にしている、というのは想像つきますが、
私達は、それ以外にも知らず知らずのうちに農薬を体内へ取り込んでいます。
思った以上に農薬は暮らしののすぐ身近に存在しているんですよね。
その主な経路について、まとめました。
【農薬が体内へ入る主な経路】
- お肉や卵…多くの牛豚鶏の餌に農薬が使われており、私達の食べるお肉・卵にも結果として農薬が残留している。
- 魚介…農薬が海に流れ蓄積されることで汚染される場合も。
- 農産物…野菜やお米、大豆、果物などで多くの農薬が使われている。
- 空気中…畑や田んぼの近く、除草剤などがまかれた場所から農薬が広がって、自然に吸っている場合も。
- 殺虫剤・除草剤…これらにも農薬が含まれ、使用すれば空気を介して吸っていることに。
- 水道水…農地で使われた農薬が地下水や川へ溶けでて、そこから飲料水を使うと農薬が体へ。
食べ物だけじゃないんですね。
もはや、普通に生活していては避けようがない・・というのが実際のところかもしれません。
特に、水道水に農薬が含まれてるの!?と、びっくりされた方もいるかもしれません。
私も、水道水に農薬が含まれているとは知ったときはびっくりしました。
厚生労働省のHPでは「水道水中の農薬についてに取り扱い」の説明があり、実際に検出状況のデーターも添付しています。
検出量はさほど多くはないようですが、含まれていることは確かといえます。
こういった農薬と暮らしとが密接に関わっている中で、私達の体に何も影響はないのだろうか・・。
子供達の体に問題はないのか・・・。
現代で増加しているアレルギーやアトピー、不妊などと因果関係がないのかもとても気になりますし、心配です。
それらと農薬との関係が断定できるわけではありませんが、
ひとつ言えることは、この状況が決して体にいいものではないということ。
世界で規制されている農薬がどんどん使われている日本。
この危険とされる農薬の代表といえば、ネオニコチノイド系農薬。
ネオニコチノイド系農薬とは?
現在、農薬として世界100カ国以上で販売されている。植物体への浸透移行性があり残効が長い利点があり、殺虫剤の散布回数を減らせるため、世界各国において最も主流の殺虫剤として用いられて、1990年頃から使用が急増した。その後、世界各地でミツバチ大量死が多発し、膨大な研究が行われた結果、ネオニコチノイドが主原因と科学的に判明した。EUでは規制が進み、2018年、EUは登録ネオニコチノイド主要5種の内3種を原則使用禁止、フランスは主要5種全てを禁止した。一方、日本では農薬残留基準を大幅に緩和している。 引用元:wikipedeia
このネオニコチノイド系はコバエホイホイやバルサンゴキゼロ、アリの巣コロリ粒ジェルなどで使用されています。
このほか、日本で主に使われている農薬は以下の通りです。
- 有機リン系
- カバーメイド系
- 合成ピレスロイド系(市販の殺虫剤の多くはこの成分のものが多い)
- 有機塩素系
- クロロフェノキシ系
- グリサホート(除草剤ラウンドアップの悪評は有名ですね)
農薬といっても食べ物だけでなく、家の中で使う殺虫剤や、庭の除草剤、肥料、シロアリやゴキブリ駆除、新築住宅の化学建材としても使われているのです。
農薬は子供・赤ちゃん(胎児)の脳へ悪影響を及ぼす
人の脳はとりわけ農薬の影響を受けやすいといわれ、
中でも発達段階である子供や赤ちゃんの脳には悪影響のリスクが高まると指摘する専門家もいます。
なぜ?子供の脳に悪影響を及ぼす理由
例えばネオニコチノイド系の農薬の作用について、下記ように説明がされています。
ネオニコチノイドはシナプス部分の後膜に存在する神経伝達物質アセチルコリンの受容体「ニコチン性アセチルコリン受容体 (nAChR)」に結合し、神経を興奮させ続けることで昆虫を死に至らしめる。 引用元:wikipedeia
この神経伝達物質アセチルコリンは、人の体内(自律神経系・中枢神経系など)でも作用する神経毒で、人の脳とりわけ発達段階で未熟な赤ちゃん・子供の脳に悪影響を及ぼすと考えられています。
子供は発達が未熟で成長段階にあるゆえ、その毒性をダイレクトに受けているのです。
また、これについてはネオニコチノイド系にかかわらず、多くの農薬が該当します。
国際環境NGO団体グリーンピースも、農薬の子供への影響を懸念した発表をしており、
農薬の影響を特に受けやすい対象として
- 農業者とその家族
- 胎児と新生児
- 母乳で育つ乳児
- 2~4歳
を挙げています。とにかく小さな子供に農薬はリスクが高い、ということが見てとれます。
グリーンピースでは、農薬と健康についてのレポートを公開しているので、気になる方はぜひ目を通して下さいね。
農薬が子供の健康に及ぼすリスク
- 発達障害(注意欠陥性多動障害など)
- 免疫力の低下
- 白血病、がんの発生リスク増
- 運動技能の低下
子供が農薬を体内に取り込むことで、これら上記の誘発が懸念されています。
まだまだ幼く解毒作用もままならない子供たちは、体内に取り込んだ農薬を大人以上に蓄積してしまう結果様々な弊害が起きる可能性があるのです。
グリーンピースでは以下のようにも言っています。
妊娠中や子ども時代に有機リンの汚染を受けた子ほどADHD(注意欠如多動性障害)と診断される可能性が高いなど、小さい子どもの農薬汚染と、発達障害の関連性が報告されています。
殺虫剤や除草剤を妊娠中に庭で使用している場合、その子どもが白血病にかかるリスクが高くなることも示唆されています(例えば、家庭で母親が殺虫剤の汚染を受けた場合、子どもが白血病にかかる確率が2倍以上など)
※引用元:国際環境NGOグリーンピースHPより
やはり小さな子供たちへの影響は計り知れません。、
不安を煽るつもりは一切ありませんが、
今一度、子供たち・家族の生活環境を振り返り、農薬との関わりを一層気を付ける配慮が必要ではないでしょうか。
でも一体、具体的にどんな対策をしたらいいのでしょう。
農薬から子供を守るための行動についてお話します。
農薬から子供を守るためにするべき4つの行動
①通常の殺虫剤は使わない。代わりに凍結タイプの殺虫剤がオススメ
密室の空や間で殺虫剤を使うことは、室内の空中にまったり、ホコリや床に付着した殺虫剤成分を体内に取り込むことになってしまいます。
特に赤ちゃんやまだ小さな幼児は、ハイハイしたりゴロンと寝そべったり…床と顔が近い距離にあり、より農薬を吸い込むリスクが高まります。
殺虫剤の強い神経毒性の成分を考えると、使用しないことが一番なんですよね。
天然由来の殺虫剤も販売されていて、実際使ったことがありますが、効果は弱いという実感で継続して購入はしていません。
そこで虫嫌いさんの救世主となるのが、凍らせるタイプの殺虫剤です。
殺虫剤成分ゼロで比較的安全に使用できます。
もし、通常の殺虫剤を使用せざるおえない場合、最低限下記の3つは守りましょう。
- 子供を別の仕切られた部屋に移動させる
- 使用後は窓を開けて喚起する。
- 換気後、床など殺虫剤が付着したと思われる場所を拭き掃除する。
とにかく、殺虫剤から噴出する成分を吸わせないように最大限配慮します。
もちろんスプレーを使用するママもマスクを覆いガードを忘れずに。
②できるだけ無農薬の農産物を購入する
子供の健康のためにも、できるだけ無農薬野菜やお米を購入することも大切な対策だと思います。
私は、主に
- オイシックス
- 地元の道の駅市場
- 地元の無農薬野菜宅配
この3つを活用して出来る範囲で無農薬野菜を購入するようにしています。
ただ、どうしても無農薬野菜は通常と比べ割高です。
安い無農薬野菜を手に入れたいという場合、地元の市場で探してみたり、もしくは近隣エリアで無農薬野菜を作っている農家さんがいないかをネットなどを使って調べてみるというのもひとつです。(私はこれで購入先を見つけました!)
地元の農家さんや市場のほうが、オイシックスよりも安く無農薬野菜を購入できる場合が多いと経験上実感しています。
美味しい無農薬野菜をとりあえず味わってみたい!という方は入会するしないに関わらずオイシックスのお試しセットがオススメです。
たっぷりの野菜・加工品、乳製品などが入って1980円でお試しできるのは、かなりコスパがいいですし、
すべて無農薬ではありませんが、農薬を減らし手をかけて作っている食材は、とにかく美味しいです。
③ベジセーフ・ホタテの貝洗いで農薬を落としてから食材を使う
無農薬野菜も買いますが、スーパーで安く野菜を買うこともあります。
また、子供たちの大好物である果物は、無農薬ものがなかなか手に入りずらいし高い。
そんな時は、購入したものをベジセーフやホタテの貝の野菜洗いで洗って農薬を落としてから使うことにしています。
ベジセーフ、ホタテの貝の野菜洗いどちらもオススメです!
どちらも農薬を落とす効果は実際に使用して実感しており、目にみえて農薬が水に浮いているのが、初めは衝撃的です。
その農薬を見てしまうと、使わずにはいられなくなる・・という循環になってしまいましたw
どちらがいいか?でいうと、どちらも農薬を落とす力はあるのであとは、価格と使いやすいさで選ぶといいと思います。
個人的には、スプレータイプであるベジセーフの方が少量の果物やトマトを洗う時にも使いやすく便利だと感じます。また、手やキッチン周りの除菌にも使えるのでやはり、スプレータイプは助かります。
ホタテの貝の野菜洗いは、まとめてたっぷりの野菜を洗うときは効率よく洗えますし、1回分の使用量が1~1.5g(1Lの水に対して)と少量なので、コスパはベジセーフよりも良いという印象です。
どちらも家に常備していると、洗う食材に合わせて対応できるのでなにかと便利ですよー。
- スプレータイプ
- 使い方:食材に噴射し、水でゆすぐだけ。
- 成分:水+炭酸カリウム(自然由来成分)
- 粉末タイプ
- 使い方:水をはった容器に入れて粉末を溶かし、野菜を5~10分漬けおきする
- 成分:北海道産ホタテ貝殻焼成カルシウム(水酸化カルシウム)
楽天のケンコーコムなら2つとも同時に購入可能です!
無農薬野菜ばかり買っていられなくても、
こういったアイテムを日々の暮らしに取り入れるだけで農薬をぐっと減らすことができます。
子育て中のママに心強い商品だなぁと思います。
④旬の野菜を購入する=旬を過ぎた野菜は極力避ける。
旬の野菜は、農薬を抑えても順調に発育し美味しく育つので使用量を抑えている場合が多いです。
一方で、旬でない野菜は、病気を予防するため・発育促進するため農薬を多く使用しがちです。
なので、「季節外れの野菜は選ばない」とすれば、農薬摂取量を減らすことにつながります。
それに、旬のものは美味しくて季節を味覚から感じる機会でもありまよね。
子供にとっても味覚を鍛え、旬を学ぶ絶好のチャンスとなります。
また、旬のものは私達の体がその時期に必要としている栄養素・働きを体内で発揮してくれる理にかなったありがたいものです。
わざわざ冬に体を冷やすきゅうりやトマトを買う必要性をあまり感じませんし、
せっかく旬があるのだから、その時期にしか味わえない食材で、旬の料理を食卓に並べてみてはいかがでしょうか。
子供への健康リスクを考え、農薬との付き合いを考え直そう
私が農薬を気にするようになったのは、兄さんが1歳のころ。
乳児性湿疹からはじまり、食物アレルギーにアトピーという診断。
子供がかゆくて掻きむしって血が出てしまう・・・という現状に悩み、本で読んだり、主治医の先生から食事療法の指南を受ける中で、
農薬を含めた化学物質が子供の体に影響を与えているのではないか・・と不安を感じるようになりました。
もちろん、悪いことすべてが農薬だと断定はできませんが、
やはり現代の私達の身近に溢れまくっている化学物質・とりわけ農薬のリスクを感じずにはいられません。
専門家の方々の研究結果を参考にするなど、自ら情報を得て知ることはとても大切なことで、
れをもとに、子供たちの健康を守るためにできること、を出来る限りしてあげたいなぁと思います。
参考になれば幸いです。
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