1日子供が食べる食事の中に、添加物がどれほど含まれているか考えたことありますか?
「気をつけているから、ほとんどとっていないはず」
そう思っても、いざ1日の食事をすべて書き出してみると、思った以上に添加物をとっていることに気づくかもしれません。
だって醤油やみりんなど、基本の調味料でさえ添加物が使われる時代なのだから・・。
それほど私たちの食生活に当たり前のように浸透しているのが、食品添加物なのです。
すべてを避けながら生活することは、今の時代難しいかもしれません。
けれど、ママが意識して選ぶだけで危険な添加物を子供が摂るリスクはぐんと減らせます。
今回は、子供に食べさせたくない!避けるべき危険な10の食品添加物を2回に分けてご紹介します。
後編はこちらから
https://fuuuko.com/dangerous-food-additives2
まずは5つの危険な添加物からいきましょう~!(順番はリスクの高さとは関係ありません。)
危険度レベル【高】絶対避けたい!食品添加物5選
1.【人工甘味料】アスパルテーム
人工甘味料は砂糖の代わりとして、清涼飲料水やお菓子にとどまらず、調味料やドレッシング、パンなどありとあらゆる食品に使われています。
白砂糖の悪について以前記事にしましたが、そんな白砂糖よりも人工甘味料はもっとコワいという認識で、
できる限り避けたい添加物のひとつです。
https://fuuuko.com/nosuger_child-care
人工甘味料の一種であるアスパルテームは、砂糖の200倍の甘味をもちながらカロリーはゼロというのが最大の特徴です。
【主な使用食品】
- 清涼飲料水(カロリーゼロのもの)
- お菓子(ガム・グミ・ヨーグルト・ゼリーなど)
- ダイエット食品
- パルスイート
【懸念されるリスク】
- 白血病
- 発がん性
- 認知症
- 脳腫瘍
- うつ症状
- 内臓異常
「カロリーゼロなのに甘いなんて嬉しい!」
お砂糖代わりに使えるパルスイートは、ダイエット中ならば飛びついてしまう商品かもしれませんね。
しかし、カロリーゼロだからと言って痩せるわけではありません。糖分を摂取していることに変わりはないのです。
アスパルテームで精子の数が減少する!?
京都府立大の北健康司名誉教授は以下のように発言しています。
「アスパルテームを毎日1回投与したマウスと水だけを与えたマウスを比較した結果、
形が正常で直進する“元気な”精子の率は、水だけのマウスが平均25%だったのに対し、アスパルテームを投与したマウスは16%前後しかなかった。
しかも動物に影響がないとされるレベルの1000分の1の量で精子に障害が起きている。
同じ哺乳類の人間の精子にもごく微量で影響が出そうです。早急に使用基準を設けるべきです」
いずれ大人になる子供たちに、将来不妊の要因となる恐れがある人工甘味料を積極的に食べさせたくはないなぁと考えてしまいます。
アスパルテームの危険性について調べると、ネットでは検索トップにコカ・コーラHPでこのアスパルテームの危険性について学者が説いてる記事がでてきますが…。もちろんアスパルテームの発がん性などのリスクを否定した内容になっています。
でも、本当でしょうか?
こういった食品業界が、砂糖の害を学者を多額のお金で雇い否定しているというのを「甘くない砂糖のはなし」というドキュメンタリー映画を見て知って以来、食品のリスク等についての記事を読むときは、その前に必ずその記事を掲載しているおおもとを確認するようにしています。
添加物のリスクを否定しているおおもとは、それらを使用している食品業界だった、というカラクリがいっぱいでてきますよ。
2.【保存料】安息香酸ナトリウム(Na)
安息香酸ナトリウムは、細菌や微生物の繁殖を防ぎ、水に溶けやすい性質があることから主に清涼飲料水の保存料として使われています。
添加物の中でも特に危険が高いとも言われています。
【主な使用食品】※日本では以下の食品にのみ添加が許可されている
- 清涼飲料水
- 健康ドリンク
- マーガリン
- キャビア
- 醤油
- シロップ
- 果実のペースト等
食品ごとに使用基準が細かく設定されています。
【懸念されるリスク】
- 白血病
- 発がん性
安息香酸ナトリウムは、ビタミンCと併用して摂ると、化学反応を起こし「ベンゼン」という猛毒な危険な物質を生成します。
ベンゼンは白血病やがんの発症リスクを高めます。
清涼飲料水では、この安息香酸ナトリウムと一緒にビタミンCが含まれている場合もあり、安全の範囲内で使用はされていますが、ベンゼンの生成がされそれを私たちが知らずに摂取していないか…不安が残ります。
実際に、イギリスでは2006年に清涼飲料水からベンゼンが検出されて回収騒動が起きました。
また、日本でも厚生労働省が清涼飲料水を調査したところ、ある清涼飲料水からWHOの飲料水ガイドラインの基準値を超えるベンゼンが検出され、自主回収と成分の見直しを要請したものもあります。
体が小さな子供は、微量の添加物に対する感度は大人よりも高いです。
安息香酸ナトリウムを含む飲み物や食品はできる限り避けるのが安全といえそうです。
動物実験の結果
犬に行った実験で、体重1Kg当たり1gの安息香酸ナトリウムを混ぜたエサを250日間与え続けました。
その結果、てんかん、けいれん、運動失調が起こり死亡しました。
他の動物実験も同様に死亡するというケースが起きています。
食品への安息香酸ナトリウムの使用量は最大でも0.06%と極めて微量です。(それだけ毒性が強いとも言えますね。)
安全基準値内であれば直ちに人体に悪影響を及ぼすリスクは少ないですが、
やはり摂りすぎには注意したいとこです。
毎日のように清涼飲料水を飲んだり、パンにマーガリンを塗って食べたり・・という生活ならば見直すべきでしょう。
3.【保存料】ソルビン酸カリウム・ソルビン酸
ソルビン酸カリウム・ソルビン酸はカビや細菌の発生を抑える保存料としてあらゆる食品に使用されている添加物です。
賞味期限を長くし、食品ロス・食中毒を防ぐというメリットもありますがその裏にはリスクもあります。
【主な使用食品】
- ソーセージ・ハムなどの加工肉食品
- ちくわ・はんぺん・かまぼこなどの練り物
- サンドウィッチ
- コンビニ弁当
- 清涼飲料水
- 漬物
【懸念されるリスク】
- 遺伝子の突然変異
- 発がん性
- 染色体異常
- 腎臓肥大
- 免疫障害
単品でとる場合よりも、他の添加物と併用して摂取した際の発がん性が指摘されてり、亜硝酸Naとの組み合わせは発がん性のリスクが高いといわれています。
亜硝酸Naを含むソーセージやハムなどの加工肉は特に注意が必要です。
4.防カビ剤
OPP、OPP-Na、TBZ(チアベンダゾール)、ジフェニル、イマザリル、はすべて防カビ剤の一種です。ポストハーベスト農薬ともいわれています。
【主な使用食品】
- 外国産の果物全般(グレープフルーツ・オレンジなどの柑橘系の果物、バナナ・キウイなど)
- 輸入食品
【懸念されるリスク】
- 発がん性
- 遺伝子損傷
- 染色体異常
- 肝機能障害
- 腎機能障害
- 神経行動異常
防カビ剤を使用している果物は、防カビ剤の使用の有無を表示する義務があり、スーパーなどでもきちんと記載されています。(消費者に知らせる必要性があるということは、国も有害だと認めている…ということですよね)
動物実験で発がん性がみられた
- OPP
1.25%含む餌をマウスに91週間食べさせた結果、83%とという高い割合で 膀胱がんを発症した。 - TBZ(チアベンダゾール)
マウスの体重1Kg当たり0.7~2.4gを毎日経口投与する実験では、胎児の奇形がみられた。 - イマザリル
実験対象の体重1Kg当たり0.25gを投与した結果、約半数が死亡した。
上記は東京都立衛生研究所で行われた実験です。
これらの結果をみても、防カビ剤のもつ強い毒性が人体に全く影響がないとは正直言い切れません。
果物の皮表面だけでなく、実の部分から防カビ剤が検出されています。
また、防カビ剤は国内での収穫後の使用は禁止されています。(それなのに外国産は認可してしまう不思議…)
リスクがかなり高い防カビ剤なので
外国産の果物は買わないに越したことはありません。
そこまでして果物を食べさせなくてもいいでしょう?
果物は国内産(できれば無農薬)を選ぶことをオススメします。
5.【着色料】タール色素(赤色102号、青色1号など…)
タール色素とは、赤色2号、赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号、青色2号、緑色3号…といった添加物を総称したもので石油由来の原料から作られる合成着色料です。(←これだけの数のタール色素を認めているのは日本だけです。海外では種類によって禁止や規制がされているのが現状です。)
【主な使用食品】
- クッキーのアイシングなどの色付けに使う食紅
- カキ氷のシロップ
- ハムやソーセージ
- グミやアメなどのキレイな発色のお菓子
- たくわんなどの漬物
【懸念されるリスク】
- 子供の注意欠陥性・多動性障害の症状悪化
- 発がん性
- 蕁麻疹の発症
- アレルギーの発症
- 不妊
- 甲状腺機能障害
キレイに色付けされた食品を購入するときは、「タール色素によって色付けされていないか」をまず確認することをオススメします。
タール色素は海外で使用禁止されている添加物
タール色素全種類が対象ではありませんが、食品の使用を禁止している国が多々あります。
いくつかの国を例にあげてみましょう。
- イギリス
英国食品基準庁が2008年行った試験で、合成着色料(タール色素)と合成保存料を同時に摂取した場合、子供の注意欠陥性・多動性障害の症状が悪化する危険があるとして、
その関連が疑われている赤色40号、赤色102号、黄色4号、黄色5号についてメーカーの自主規制を勧告。また使用する場合は「子供の行動や注意に悪影響を及ぼすかもしれない」という注意文を食品ラベルに表示することが義務づけられている。
赤色104号、赤色105号、赤色106号、赤色40号も発がん性があるとして禁止。
- ドイツ
赤色3号は、甲状腺に異常が起こる可能性があるとして禁止。赤色104号、赤色105号、赤色106号、赤色40号も発がん性があるとして禁止。
- アメリカ
赤色2号、赤色102号、赤色104号、赤色106号は発がん性やアレルギーを起こすリスクがあるとして禁止。
声を大にして言いたいのは、赤色40号、赤色104号・赤色105号は海外で多く禁止されており、赤色106号の使用を許可しているのは日本しかないのです。
昔は使用されていた赤色1号、赤色4号は発がん性の危険性があるため日本でも禁止になりました。今認可されている着色料も、海外と同様にいつ禁止になるかわかりません。
駄菓子はタール色素の宝庫!気をつけるべし。
最近のお菓子は、配慮されているものが増えておりタール色素を使っていないものが増えてきています。
しかし昔から馴染みがあり、安くてつい子供に買ってあげがちな「駄菓子」は結構な確率でタール色素を使用しています。
↑※見えづらくてすみません!!
駄菓子ならではの無添加のお菓子もあるので、すべての駄菓子がNGというわけではありませんが、
原材料は確認してみることをオススメします。
駄菓子の無添加のお菓子はこちらでちょこっと紹介しています。
https://fuuuko.com/additive%e2%80%90free-snack
食品添加物を極力とらない5の心得
1.基本の調味料はシンプルな原料で作られたものを選ぶ
まずは、台所に常備している基本の調味料を無添加のものに変えてみましょう。
醤油やみりんを無添加の上質なものにするだけで、添加物の摂取を抑えられ、なおかつおいしい料理が出来上がります。
醤油とみりんは、こちらの商品がオススメです。
2.台所にないもの=食品添加物と判別するクセをつける
食品のラベルを見てもいまいち、どれが添加物か混乱してしまうなら、
「台所の調味料に置いていないものは食品添加物」と考えちゃいましょう。
そうすると、どれだけ添加物が含まれているのか確認しやすくなるし、自然とシンプルな原料の食品を選べるようになってきます。
3.できるだけ手作りを心がける
品数をたくさん作る代わりに、ひとつの料理を丁寧に作ってみましょう。
シンプルな原料で添加物を使わない料理は、体に優しいだけでなく子供の味覚を鍛えてくれます。
旬な野菜を使って作れば、添加物たっぷりのだしや調味料を使わなくたってびっくりするほど美味しく仕上がりますよ。
料理家である土井先生の「一汁一菜でよいという提案」を読んで、品数を多く作るよりもひとつの料理を丁寧に作ろう、そう思うようになりました。
4.無理に買う必要はない
これは、例えば果物が当てはまります。
果物を子供に食べさせたいと思っても、外国産のオレンジやグレープフルーツばかりが揃っていたら、無理に買わず諦めます。(防カビ剤がついた果物をあげるくらいなら、国産のさつまいもをふかしてあげたい。)
また国産の果物でも農薬の散布が多いのが特徴です。
そのため安心できる果物が手に入ったときに、子供に食べさせようと決めています。
これは他の食品にも言えることで、もしスーパーで安心と思えるものが手に入らないなら買うのを諦め、別のおいしく安全なものを買う!(もしくは買わない)
このように、添加物を極力取らない暮らしを心がけています。
許可された添加物も、いつ禁止になるかわからない
食品ラベルに並べられた添加物の名前たち…。
それらを薬品の粉とでも考えましょう。
↓イメージしやすいように・・。例えばこちらの「ソルビン酸カリウム」
この粉を、調理中の鍋にドバっといれてかき混ぜて作る・・・そうイメージすると、なんだかゾッとしませんか?
商品としての状態しか見ないため、作る工程まで想像が及びませんが、要はそういうことが食品工場では行われているということですよね。
やはり、ゾッとします。
それに、現在は国に指定されている添加物でもいつ禁止になるかわかりません。
着色料として使われていた天然由来の色素であるアカネ色素は、胃がんの発症リスクがあるとして2004年に食品添加物としての使用が禁止になっています。
赤色1号だって以前は許可された添加物でしたが、発がん性のリスクがあるため禁止となりました。
安全性がどこまで確証されていたのか・・・。
そんなリスクを考えると、せめて“おうちごはん”くらいはできるだけ無添加のごはんにこだわる。
その暮らしが子供たち・家族の健康を守るひとつの柱になるのではと考えます。
今回挙げたリスクの高い添加物をまずは意識して控えてみる。
そんな暮らしから始めてみましょう。
たまには外食したり、ときにはお友達とマックに行くということだってあると思います。(我が家はあるあるですw)
それはそれでおいしく楽しく頂くし、
「添加物を一切とらない」と神経質にこだわりすぎると、自分も周りも疲れてしまうので…ゆるりと添加物と向き合うほどよい加減も大切だなと感じてます。
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